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Serendipity(セレンディピティ)

ニューヨーク州立ストーニーブルック大学医学部研究教授 谷岡健吉さんの講演を拝聴する機会を幸運にも得られました。

超高感度HARP撮像管の発明に至るa-Se光導電ターゲットの感度増加現象を発見した経緯を通して谷岡さんが伝えたかったこと・・・

人は人として素直さが大切であるにしても、研究面では徹底した反骨精神を心の中に忍ばせておいてほしい。「時流に乗ってない」とか「そんなことできるはずない」とかほかから非難されても、自ら強く信じるところがあれば、その非難を自身のパワーに変え勇気を持って果敢に挑戦してほしい。そのような生き方は自らを崖っぷちに追い込むことになり、苦しむことがあるかもしれない。しかし、崖っぷちに立つことでセレンディピティが高まり、思ってもいなかった自身の能力が発揮され社会に大きく貢献する可能性がある。

セレンディピティとは、「あてにしなかった物を偶然に見い出す才能、掘り出し上手」という意味で、何の変哲もないように見えるものや現象から、その内に潜んでいる価値あるもの(宝物)を見い出す能力だそうです。

お父様が早くに亡くなられ母子家庭になってしまったため高卒でNHK地方局に入社、ビジコンカメラの残像性改善への取り組みが評価され博士が沢山いる技研へ転勤、指導書を信じる博士や権威者が多くいる中、ご自身の研究を眉ツバものと馬鹿にされたり、悪夢にうなされる日が続く、、発明に至ったが高卒の作業員の発明だとさげすまれたり、その発明もなかなか受け入れてもらえなかったそうです。

でもその崖っぷちが博士号取得へと背中を押し、皆が見落としていた現象の中から宝を見出す研ぎ澄まされた感性を引き出し、その発明が医療の現場にも革命をもたらし、肉眼では見えない細い血管はもちろん神経の一本まで映し出すことができるようになり、計り知れない社会貢献に至ったのです。

あまりの感動に、講演の最後を待たずして涙が溢れてきました。
自分の幼年時代の苦労や音楽人生とも重なり、「私はこれでいいんだ、この生き方でいいんだ」と帰りの電車の中にも関わらず泣けてきて仕方ありませんでした、、、

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